家庭、あるいはビジネスの現場で、書類作成や写真印刷のために、プリンターは今や欠かせないツールとなっています。個性的な製品が並ぶ中で、どのプリンターを選ぶべきか、迷う方もいることでしょう。そこで今回の記事では、ひとつの参考材料として、エプソンのプリンターについて特集します。
ほかのメーカーとの違いは？EPSONのプリンターの特徴とは？
エプソンといえば、プリンター業界で国内トップクラスのシェア率を誇るメーカーです。みなさんも一度くらいは名前を聞いたことがあるでしょう。いちばんの特徴は、写真印刷に優れている点にあります。
実は、エプソンは、文字印刷がメインだった時代、1996年にカラーインクジェットプリンターを生み出したメーカー。その流れもあり、写真に強いエプソンとして、世間的にも認知度を高めてきました。
なぜ写真印刷に適したプリンターなのか、疑問に思う方もいるはずです。その秘密は、染料インクをベースにしているところにあります。染料インクは、写真印画紙との相性が抜群で、顔料インクと違って、発色のよさが際立った仕上げが可能です。
エプソンでは、家庭用のColorioや高品質にこだわったプロ仕様のProselectionなど、それぞれの目的レベルに合わせた機種がそろっています。この幅広さも魅力的です。撮った写真をプリントアウトしたい人やビジネスなど写真を扱う機会の多い人には、うってつけのメーカーといえるでしょう。
もうひとつの特色は、使用するシーンに応じて選べる品ぞろえの多彩さです。たとえば、コピーとスキャナーの両方を使える複合型モデルや大量印刷向けのエコタンクを搭載したものなど、いろいろあります。
ちなみに、エコタンクとは、インクカートリッジに専用ボトルを差し込むだけでインク補充できるシステムのこと。車のガソリンを入れるような仕組みといえば、イメージしやすいかもしれません。エプソンのプリンターは写真印刷に強い。この一点だけでも覚えておくと、今後のプリンター選びに役立ちます。
オフィスに置くならどのプリンターがいい？
日常的に撮った写真を出力するだけなら、家庭用、さらにいってもプロ向けの機種でも十分です。ただ、オフィスで使用するとなると、話は別になります。プリンターはあくまで使用する場所に見合った機種を選ばなければなりません。
たとえば、オフィスで業務用として設置するなら、どれがいちばんふさわしいのか、みなさんも関心があることでしょう。大量印刷の機会も多いビジネスの現場では、低コストであることが必須条件です。その点を踏まえると、エコタンク搭載モデルのPX-M791FTがいちばんピッタリきます。
具体的な数字を並べれば、コストカットぶりが一目瞭然。インクボトル4本でインクカートリッジ15本分、1回のインク交換につき、A4カラー文書で約6,000ページ、同サイズのモノクロ文書だと約7,500ページの印刷が可能です。加えて、スピーディーな印刷にも光るものがあります。
カラー、モノクロ問わず、約25impの高速性を誇り、電源オン後、約5.5秒でファーストプリントできる早わざぶりです。20万ページもの印刷に耐えうるタフさもまた、特筆すべき長所といえるでしょう。
幅425mm、奥行き500mm、高さ350mmとコンパクト設計で、おさまりやすいのも強みです。改めて特徴を整理すると、コスト削減と印刷の迅速性、レイアウトのしやすさ、といったものになります。日々、大量の文書が必要なビジネスユースにひときわ重宝する機種です。
EPSONのプリンターの選び方とは
プリンターの選び方には、もちろん、いくつか基準となるものがあります。まずいちばんわかりやすいのは、インクの種類によって選ぶ方法です。
エプソンのプリンターは、染料インクを搭載したものが主流で、写真印刷にとくに威力を発揮します。ただ、写真印刷を重視しないのであれば、文字印刷に向いている顔料インク系のプリンターをセレクトするのもひとつの手段です。
また、どういったサイズに印刷するかによって、ふさわしいプリンターも変わってきます。家庭用プリンターでできるのは、L判の写真サイズから最大でA4サイズまでがメイン。それ以上の大きさになると、A3対応モデルのプリンターを選ぶとよいでしょう。
このほかにも、無線LANやスマホに対応しているのか、SDカード、もしくはUSBメモリが使えるかどうかも大切な判断基準になります。
まとめ
いかがだったでしょうか。エプソンは、日本を代表するプリンターメーカーとして広く知られています。
もともとは腕時計づくりに関わっていた会社で、当時では画期的なカラーインクジェットプリンターを開発し、写真に強いエプソンの名を世界に轟かせました。その評判通り、写真印刷に最適な機能性を土台に、印刷スピードやコストダウンにもこだわった機種を世に送り出しています。
プリンター選びで重要なのは、目的意識を明確にすることです。そのステップを踏むだけで、自分にとって必要なものが自然に導き出されます。今回の記事で取り上げた情報を参考にしながら、実際にプリンターを選んでみてください。
